選考レポート 01

ヤンマーアグリジャパン
株式会社

全国大会出場をかけた九州エリア代表選考の様子をレポート

ヤンマーアグリジャパン株式会社は、農業に関する製品・サービスを提供する会社です。日本では、年々農業従事者が減少しており、1人当たりの耕作面積が増加しています。そのため、農機のロボット化をはじめとするICTを活用したスマート農業でラクに末永く農業を続けていただければと考えています。農業の現場を見守る「スマートアシスト」、農機メンテナンスに欠かせない工具を搭載した「Dr.AGRI(ドクターアグリ)」、農機の状態を24時間見守る「リモートサポートセンター」、大型機械整備工場を有する「アグリサポートセンター」など、迅速に、最適なサービスを行うための体制を整えています。
サービスアワードには、6支社の技術社員の中から1名、物流・整備部門から選ばれた2名の計3名を選出。ここでは、九州支社で行われた技術社員選出のためのサービスコンテストをご紹介します。
※ 2020年度に実施された内容です。

写真左の車は、その場で診断・修理できるDr.AGRI(ドクターアグリ)

選考の流れ

  • 全国大会で選び抜かれた1名、さらに物流・整備の部門から選ばれた2名を加えた計3名が、サービスアワードを受賞!
  • 各支社から選ばれた代表者の中から、さらに審査を行い、サービスアワード受賞者選出。
  • 技術力・提案力を競い合った、各支社の代表者出揃う。
  • 二次予選として、支社ごとにサービスコンテスト開催
  • ヤンマーオリジナルの学科試験を実施。総勢1,249名の中から基準点をクリアしたサービススタッフが二次予選へ。
  • 今回は九州支社決勝大会の様子をレポート!

北海道支社

東北支社

関東甲信越
支社

中部近畿
支社

中四国支社

九州支社

全国大会で選び抜かれた1名、さらに物流・整備の部門から選ばれた2名を加えた計3名が、サービスアワードを受賞!|
      各支社から選ばれた6名の中から、さらに審査を行い、1名を選出。|決勝大会進出者3名の中から、技術力・提案力を競い合い、1名を選出。各支社の代表者6名が出揃う。|一次予選で選ばれた6名からさらに上位3名を選出。|ヤンマーオリジナルの学科試験を実施。総勢1,249名の中から基準点をクリアした6名を選出
  1. 支社一次予選(学科試験)
    ヤンマーオリジナルの学科試験を実施。総勢1,249名の中から基準点をクリアしたサービススタッフが二次予選へ。
  2. 支社二次予選(サービスコンテスト)
    二次予選として、支社ごとにサービスコンテスト開催
  3. 支社決勝大会(サービスコンテスト)
    技術力・提案力を競い合った、各支社の代表者出揃う。
    今回は九州支社決勝大会の様子をレポート!
  4. 全国大会
    各支社から選ばれた代表者の中から、さらに審査を行い、サービスアワード受賞者選出。
  5. 受賞
    全国大会で選び抜かれた1名、さらに物流・整備の部門から選ばれた2名を加えた計3名が、サービスアワードを受賞!

サービスコンテストの概要

ヤンマーアグリジャパンのサービスコンテストでは、技術社員に求められる「一般的な技量(技術力パート)」に加え、
高機能化する商品に対応したヤンマー独自のサービスツール「SA-D(スマートアシストダイレクト)」の利用スキルと、
お客様への「サービス提案力(提案力パート)」を競います。

  • 技術力パート(約40分)
    設定された条件に対応する、技術力の審査を行います。基礎技術に加え、正確性、手際の良さなど、全5項目を5段階で審査員が採点します。
  • 提案力パート(約10分)
    整備内容や見積金額に不満を抱いているお客様に対しての対応力を審査します。お客様への提案は適切か、分かりやすく論理的に説明できているかなど、全5項目を5段階で審査員が採点します。

サービスコンテストレポート

九州支社決勝大会で、
エリア代表が決定。

2020年11月13日、ヤンマーアグリジャパン サービスコンテスト九州支社選抜大会の決勝がヤンマーアグリジャパン株式会社 九州支社 アグリソリューションセンターで行われました。
九州支社管内の技術社員は202名。その中から厳しい選考を勝ち抜いた3名の優秀な技術社員が、この日、全国大会への出場権をかけて力を出し合いました。
3名中、次の全国大会に進むことができるのは1名だけ。出場者も審査員も真剣な面持ちでコンテストが進み、2020年度の九州エリア代表が決定しました。

日頃の活動を想定し、
技術力と提案力を審査。

ヤンマーアグリジャパン株式会社の選考は、技術力を図る「技術力パート」と、応酬話法で提案力を図る「提案力パート」の2部構成で行われました。
「技術力パート」は屋外で開催。機械トラブルを技術的に解決します。通常使用している工具に加え、ヤンマー独自のサービスシステム「SA-D(スマートアシストダイレクト)※」を使いこなし、修理を迅速かつ安全に行えているかを審査します。日常のノウハウを活かしながら時間内に仕上げていく工程を、審査員が審査シートを元に採点していきます。

技術力パートではどんな工具を使用したか段取りも含めて入念に審査

「提案力パート」は、場所を変えて屋内で開催。他のヤンマー社員がお客様に扮し、出場者が接客するというロールプレイ方式で行われました。見積もり金額にご不満のあるお客様に対して納得、ご理解いただくための接客ができているか、というのが課題です。出場者は見積書や、事前に準備してきた資料を提示しながら、お客様にわかりやすく、そして納得していただくための説明を行います。機械のどの部分に修理が必要か、何が原因で故障したかなど、丁寧に説明することがヤンマーの信頼にも関わってくるので、大切な審査です。

提案力パートでは、
発表後の質疑応答も盛り上がる

すべての想いを受け継ぎ、
全国大会へ。

開催当日は11月にもかかわらず、眩しいくらいの好天。出場者はみな、汗を流しながらコンテストに挑戦していました。審査中は他のセールススタッフも真剣に見守り、自分にも取り入れられる、あるいは参考にできるところはないか、探しているようでした。また、九州支社管内から部門ごとに集められた審査員も、公正な目で、真摯に審査を行っています。携わる関係者全員からヤンマーのゆるぎない情熱が感じられるコンテストでした。
表彰式では、審査員として参加された前回の優秀者である金泉さんが「提案力パートで、『ヤンマーに任せてください』と力強くお客様に応えていた言葉で店の雰囲気の良さが伝わりました。全国大会に向けてがんばってください」と九州エリア代表の中園さんを激励。同じく審査員を務めた杉山支社長からは「細かい作業が多く大変だと思いますが、よく頑張っておられて私自身も勉強になりました」との言葉があり、サービスコンテスト九州支社決勝大会は閉会となりました。

九州エリア代表に選ばれた中園さん(中央)
  • SA-D:スマートアシストダイレクトの略称。エンジンや電気系統の現状管理や故障、部品交換などメンテナンスをサポートするためのヤンマー独自のシステム。パソコンやタブレットで確認・操作が可能。

出場者インタビュー

  • 大分北部ブロック 高田支店
    横手 大樹さん
    技術社員となり4年目です。前回に引き続きこのサービスコンテストに参加しています。前回とはまた内容が違い、勉強になる部分も大きいです。優勝できたら、副賞はここまで一緒に協力して支えてくださった所属支店の仲間で分け合いたいです。
  • 熊本薩摩ブロック 宮之城支店
    中園 朝光さん
    今回初めてサービスコンテストに参加しました。他の参加者の方の実技など、自分とは違うやり方を間近で見ることは良い刺激と勉強になりました。お客様と実際に接することは技術社員の醍醐味なのでこの経験もお客様に喜んでいただけるサービスへと還元したいです。
  • 佐賀ブロック 有田支店
    西川 晃さん
    予選突破から、さらに練習や研究を重ねて今大会に挑戦しました。勤続年数も数十年になり、今までの経験や反省点を生かして実技ができたように思います。参加することで得られる知識や経験があるので、まだ未経験の方にもぜひ積極的に参加してほしいですね。

審査員に聞きました

ヤンマーアグリジャパン株式会社 サービス事業推進部部長 井山 昭仁 氏
初回より審査員を務めています。今回はコロナウイルスの影響で日程がなかなか決まらず、準備する期間も短い中、技術社員の皆さんが熱心に練習や勉強をされたことが感じられる大会でした。まだまだ改善点はありますが、サービスコンテストやサービスアワードは日々の整備やお客様とのコミュニケーションの方法を見つめ直すいいきっかけになっています。安全第一でこれからもヤンマーの技術社員であることを誇りに思って、業務に励んでいただきたいですね。

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